[告知] OSDNの全サーバ群をIIJへ引っ越し


既にSlashdot JapanSourceForge.JPOpen Tech Pressの各サイトのヘッダにて簡単に案内が出ているが、これらの各サイトを含む全てのOSDN関連のサーバをホスティング先を移転することに決定した。現在はよく知られているようにソフトバンクIDC(旧アバブネットのIDC)だが、今後のトラフィック見込み、電力消費等を勘案し、コスト的にもIIJのデータセンターへ移転することがベストだと判断した次第である。


データセンター移転にともない、Slashdot Japan、SourceForge.JP、Open Tech Pressは12/15(金)13:00~12/17(日)13:00までサービスを停止する予定である。技術陣がなるべく停止時間を短縮するように
努力しているようだが、何分にも現在動いている3サイト用の数十台のサーバを全てそのままIIJのデータセンターへ引っ越しさせることになるので、かなりの労力がかかることになる。この点はご理解頂きたいと思う。


また、OSDNではDebian JP ProjectNamazu ProjectOpenSource.jpのサーバも預かっているが、これらの停止するサービスおよび時間については、各プロジェクトから案内が出ると思うので、それを参照してほしい。

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マリオに出てくる「1UPキノコ」栽培キット



マリオに出てくる「1UPキノコ」栽培キット
(GIGAZINE)


ということで、GIGAZINEに我々のパートナーでもあるOSTG傘下の
ThinkGeek.comにて

1up Mushroom Kit
が売られていることがネタにされている。
小さな芽が同梱されているので、それを緑の土管型のプランターに
土を入れて埋め、付属の水をかけてやれば、1UPキノコに育つとのことだが、
食べても命の保証はないそうだ。


さすがThinkGeekの連中はおかしなものを見つけるなぁ….




というのは大嘘で、こりゃ今年の

April Foolの出品製品の一つ
だよ。


[追記]あぁ…、

engadget japanese
まで載せてるよ。
GIGAZINEもそうなのだが、分かってて載せてるのか、本当に
信じてるのかどっちなのだろう? まあ、どっちでも別に構わないのだが。


[追記2]
gooのブログ検索
「1UPキノコ」と入れてみた。あぁ…、みんな釣られすぎ。
TGには「日本のApril Foolは11/21なんだよ」とでも言っておくべきか、
「日本市場向けに1UPキノコの量産を急げ」とでも言うべきか。

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Binary 2.0バブル:Binary Hacksは品薄らしい

Slashdotでも取り上げられた書籍
Binary Hacks
であるが、どうもあちこちで入荷即日完売の状態になっているようだ。既に2刷どころか3刷まで決定されたという話も聞いたが、地域によってはしばらく入手しにくい状態かもしれない。Amazonでは発売前からずっと全体ランキングで100位内をキープしているようで、この手の書籍では恐ろしいことになっている。
一昨日だかにランキングを見たときには、
「エビちゃん(蛯原友里)2007年カレンダー」と張り合っていたのも印象的だったが、
倍近い価格となる6,360円でユーズド商品に出品されているのも興味深い。PS3と間違えているのだろうか?


このBinary 2.0プチバブルはスルー力研究でお馴染みの高林氏のマーケティング力によるところが大きいと思うが、彼であればこの状況を受けて
バイナリアン度チェック
の次の手も考えているだろう。私なら、一時期ホリエモン氏の影武者とも一部で囁かれていた
野首さん
にライブドアオートのCMをもじって「バイナリ!バイナリ!バイナリ!」と連呼しながら回転するFlashを公開してもらうとか、八重樫さんに清酒「男山」を担いでハックリタイにて神事を執り行ってもらうとかぐらいしかアイディアがないが、高林氏ならもっとすごい手を考えてくるに違いない。

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日本OSSフリーライダー賞のフリーライダー賞貢献者賞の受賞コメント


栄えある日本OSSフリーライダー賞のフリーライダー賞貢献者賞に選ばれ、大変光栄に思います。


気のきいたメッセージを寄せようと思い、20分ほどGoogleに「受賞, メッセージ, 挨拶, 例文…」などと打ち込んで、そのまんまフリーライドできる受賞メッセージの文章を探しましたが、フリーライダーとしての精進が足らないようで見つけることができませんでした。よって、これからも優れたオープンソース・ソフトウェアの開発及び普及に寄生するよう、精進したいと思います。


なお、明日の表彰式については、何しろ急な決定のため来場することが適いませんが、誰か適当な方がその場でフリーライドして頂けると
嬉しいです。


2006年10月27日

佐渡秀治

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今年のOSS貢献者賞発表にあたって


このあたりで後日触れると書いておきながら、完全に忘却の彼方となっていたが、今年のOSS貢献者賞が発表されたと人づてに聞いたのでツラツラと書いてみる。


IPAの発表によれば、Seasarの比嘉氏、WideStudio/MWTの平林氏、Sylpheedの山本氏、USAGIの吉藤氏が受賞とのことだ。1)OSSプロジェクトの規模、普及度、2)プロジェクトでの役割と責任の大きさ、3)個人でのOSS普及への貢献度、4)個人でのOSSコミュニティへの貢献度、という4つの審査項目において、4名とも1-2においてはまあ問題はないだろうし、私は全員共に直接の面識はないのだが1hopで伝わってくる感覚では、真面目にプロジェクトとコードに取り組んでおられるような方々だと思うので、それが評価されているのであるからめでたいことである。おめでとうございます。


と言いつつ、実はどうも釈然としないものが残るのであるが、それは授賞者にではなく全てIPAの姿勢にある。結論めいたことを最初に書いてしまえば、IPAはおそらくこの2年目になってもどのような人を対象に何のために賞を設置しているのか考えてもいないのかもしれないと感じることにある。


今年の「2006年度日本OSS貢献者賞候補者推薦のお願い」というIPAからのメールには私は下記のように返答した。(原文そのまま)

熟慮いたしましたが、今回のOSS貢献者賞の要領に照らし合わせた結果、
対象分野ならびに審査基準をクリアする日本人は存在しないと判断
いたしました。


これだけであると昨年度の私の回答と全く同じですので、昨年の
「4名の授賞者陣の活動に相当するような人物」という観点からも
考えてみましたが、それについても該当者はいないと判断いたしました。


よって、推薦をおこなうことはできません。


ということで、実は今年も去年も私は推薦していない。去年については、
この賞を企画した日本OSS推進フォーラムの人材WGに当初は呼ばれていた(私には意味がないと思えたのですぐにWGから抜けさせてもらった)ので、その流れで推薦しろということだったと思うが、
OSS貢献者賞に何の目的があるのか分からないわ、とにかく賞を作らないといけないということで企画が進んでいるようだったので関わるのも
馬鹿馬鹿しいと思っていたのである。だが、それでも貢献者賞というからには真摯に協力しようと思っていたのだが、審査基準を読んで「日本国内には該当者なし」と返した。が、それでも推薦しろということで「強いて挙げるならRubyのMatz」と2回目に返した記憶がある。


最終的に発表されたのは、ukai, satoru, Matzと弊社の高橋であるが、
ここでも書いているように予定調和というか、まあ「第一回のOSS貢献者」ということでは無難なところを押さえたな、という感想だった。(ちなみに、弊社は当初から受賞は辞退ということを通知していたが、受けろと要請がきたので受けることに方針を変えた。最初はLinuxカーネルで名が通る者を入れたいということだったのだろう。)


Matz氏の受賞については審査基準にある1)OSSプロジェクトの規模、普及度、2)プロジェクトでの役割と責任の大きさ、3)個人でのOSS普及への貢献度、4)個人でのOSSコミュニティへの貢献度の4項目に対し、日本人では文句なしの影響があるだろう。また、ukai氏にはDebianだけでなく、JLAの会長を長く続け、FSIJでの活動もあることが評価に値するし、弊社の高橋に関してはVAリナックスで関わったLinuxカーネルの改良、改善
のほとんどを指揮し、Linux Kernel Summitに日本人として初の招聘ということがポイントだったのだろう。


ということで、去年の当初においては審査基準の全てをクリアするのは
Matzぐらいだと考え、4人を選ぶなぞ到底無理だと思っていたのだが、
少々ゆるく考えると、4人とも立派な貢献をしているわけで、審査項目の
4つのうち、幾つかは欠けるかもしれないが、個人のネームバリューも
合わせて「貢献者賞」と名前に全く恥ずかしくない人選だったと思う。


(ちなみにMatzだけが全ての審査項目をクリアするということが、
日本のOSSへの最大の貢献者を意味するわけでも、日本人にはOSSへの貢献者がいないということを私が主張しているわけではない。Matz氏はRubyという大きなプロジェクトのトップで君臨し、Linuxのバザールに近いモデルを体現した人物であり、それでいてLinusなどとは違ってオープンソースという言葉、文化の普及にも熱心な希有な人物であることで偶然に貢献者賞の基準に全て該当するだけのことである。ハッカーであり、プロジェクト管理者であり、エバンジェリスト的でもあるような人物は世界にもほとんど存在しない。一昔前だとSambaのJeremy Allison、今だとASF会長、GoogleのGreg Steinあたりのごくわずかな人間ぐらいだろうか? Linus, RMS, ESR, Perens, Tiemannあたりはちょいと違う。)


で、今年になるなのであるが、推薦依頼が届いて要項を見て驚いてしまった。去年の審査項目の4つがそのままで、それをどう判断するかも特に
記述があるわけではない。これだとまあ基準の4項目の少しでも多く該当
するか(せめて去年並みに)、もしくはどれかの項目が文句なしで飛び抜けているか、といった人を探すことになるが、既に去年の間に切ったカードに並ぶ人物がそうそういるとは思えない。初回のお祭りではなく2回目なのであるなら、せめて、どのようなタイプの人だとかどのような活動を
重視しているとか、またあるいはそれなりに評価が固まった歴史のある
プロジェクトから選ぶのか、去年から今年にかけて新たに何かが
動いたプロジェクトを選ぶのかといったことでも決めてあればいいのだが、その手のものはまったくない。これでは審査委員会でも比較のしようがない様々なタイプの人達の中から無理矢理に選出することになるのだろうな、と思いつつ、私としては去年よりもさらに貢献者と言えるような顏が全く浮かばないし、ということで今年も「該当者なし」ということで返答したわけである。


改めて今年の授賞者を見渡すと、とりあえず「それなりに日本以外でも使われる国産プロジェクトを率いる日本人」ということを最終的には重視したように思う。去年のように大きなプロジェクトの中にいる人、あちこちで名前が出てくる人というメジャーなタイプの人は外したのではないだろうか。国産オープンソースを重視することにしたいというIPAと経産あたりの意向とも勘ぐることもできるし、審査委員のひぐにゃん氏あたりなら
これから伸びしろがありそうな人、プロジェクトを優先とも言い出しそう
だなぁと思ってしまうわけであるが、そんなことを基準にしたのか何てことは分からないし、調べようとも思わない。ただ、そもそも最初から何らかの方向性を決めていてくれれば少なくともこんなことで悩むことはなくなるのである。来年も貢献者賞を開催するのであれば(それまでIPAに落ちているオープンソース関連予算があるのか知らないが)、少しぐらいは事前に賞の方向性をかためて欲しいものである。それでないと授賞側も何を
基準にされてるのか、イマイチ理解することができないだろう。
また、貢献者賞とはこーいう人を選ぶ賞であるというものがないと、そもそも企画側が欲しいであろう賞の権威的なものも付いてこないんじゃないのかな。


(けど、名前重視でとにかく賞に権威を付けたいならもっとレジェンドを
並べないといけなくなるので、それはそれで難しい。私の世代ではitojun先生あたり(もっと上の世代だと破壊神みたいな人が北陸の山の上の大学院大学にいる)は神だと思ってるが、「オープンソース」という言葉と日本での振興への流れからみると政治的にBSD界隈での貢献をこの賞で評価するのは難しいだろう。ガラパゴス西尾記者の予想には武藤健志、八田真行、鈴木大輔とあるが、これもさすがにないだろう。こっちはおそらくIPA側にとっていろいろな意味で扱いにくい人種だろうから。)


最後に。ちと貢献者賞にケチをつけていると思われるかもしれないが、
私としては真面目?にコードを書き、この世界を支えることに重要な役割を果たしている人々を評価する機会はなるべく多く存在してほしいと思っている。貢献者賞に関してもその取り組みを否定するつもりはないが、
この世界は様々な役割を持った人々が支えているのであり、それを踏まえてせめて賞の位置づけを分かりやすくしてほしいと思うわけである。


とここまで書いて、急に思い立ったので今後もこの貢献者賞の授賞者のリストに加わることはないだろうなと私が思う人の中から勝手にOSS貢献者佐渡特別賞2006を選んでしまおう。基準はこの1年で私にオープンソースという流れにおいて「おもしろい!」と思わせたことをやったということである。


まず一人目はDan Kogai氏。彼の思考のすさまじい回転力には付いていけない部分もあるが、オープンソースに関しては妙に説得力があり、実績もある。で、この1年間に関しては公共電波で「オープンソースプログラマー」などと連呼しまくった人間は彼しか存在しないわけで、話題性的には十分だろう。オープンソースのコードをいじっててもリッチマンになれるという幻想を若者に抱いてもらうには貴重な人材かもしれない。


二人目はgniibe氏。おそらく去年の貢献者賞を辞退したのではないかと
思うが、彼は誰もが認める武闘派のハッカーだろうし、この1年に関してはCodeFestの開催に尽力したことは大きい。CodeFestは実にちんまりとしたイベントであるが、フリーソフトウェアのハッカー哲学がここには
詰まっている。こんなことをやりだした人間は佐渡特別賞である。



Binary 2.0
だとか
Google転職でMVに移住
というネタもふりまいた人もいるが、
それだと去年の貢献者賞とかぶるのでナシ。


ちなみにこの特別賞には表彰式も賞金も賞品も何もない。私が勝手に選んでるのだから名誉もあるわけない。

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オープンソースマガジンの休刊にあたって


(注:SBCからの発表がネット上のどこかに掲載後に下記を出そうと思っていたが、slashdotで先に出てしまったので急遽掲載した。既に発表されているというのは事実である。)


本日の18:00に送信とのことなので、そろそろ公にされる頃だと思うが、オープンソースマガジン(旧UNIX USER)の休刊が決定した。12/8売りが最終号となる。


UNIX USERから誌名を変更してから1年近く経過しているが、その間、広告販売はかなり増加、部数についてもそれなりに上がっていたようであり、UNIX/Linux/OSS界隈の雑誌では一番数字が健全なほうだっただけに今回の決定は残念でならない。ただ、「技術者向けの店頭売り定期販売雑誌」という市場そのものが消えかかっている今の状況において、このまま続けても先行きを見通せないと判断したソフトバンククリエイティブ上層部の判断は正しいだろう。


思えばUNIX USERよりこの編集部と私の付き合いは長い。既に10年以上
になるのだろうか? 箱崎時代にも清水さん(元編集長)に呼ばれて(押しかけて)よく編集部には遊びにいったものである。当時はバンクのネットワークが何故かUU編集部から伸びていたり、隣のInternet USER編集部がYahoo! Japanの立ち上げをデスク1個から開始してたりと、いつ行っても楽しいことが起きていた気がする。


かつての著者陣の中には編集部のソファに監禁されて、泣きながら原稿を書いていた者もいたが、真の締切、裏の締切、真の裏の締切を使いこなし、後にナベシンマジックと形容される2ページの中途半端な原稿が4ページの完璧な原稿に印刷所行き直前で書き変わる素晴しい編集能力を発揮する編集者がいたのもこの編集部ならではである。(私はいつも完成させていたが。)


特にLinux界隈にいる連中には、雑誌だけではなく編集部そのものが愛されていたオソマガ(UU)編集部であるが、こんな編集部がなくなってしまうのは何とも言えない寂しさを感じる。ナベシン編集長と編集部員が今後どのような処遇になるかはまだ知らないが、彼らがこれからも活躍できる環境になることを祈るばかりである。


追記:勘のするどい人なら気付いてると思うが、他社のLinux/OSS関連雑誌も同時期に休刊となる。近いうちに公になるだろう。

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スルー力が足りません

我々の業界ではこんなにスルー力が足りない人が多くなったのですね。嘆かわしいことです。


スルカン

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Linus、まだ吠える



Linus Torvalds氏がGPLv3策定プロセスに参加しない理由
(OTP)


正直、ここまで吠えまくって落としどころをどうするつもりなのだろう?
Linusが問題点と言っていることはかなりの数の人間も認識してるし、
だからこそ多くの個人や組織が策定プロセスに絡んで何とかならないか
努力をしているのだと思う。GPLプロダクトで最も影響力のあるLinuxカーネル
の開発者なら黙っていても大きな影響力を行使できるはずだが、どうも
使い方を間違ってしまっているようだ。これでは、Eben Moglenがそのまま
つっ走る口実を与えているだけになるような気がしてしまう。


記事中でもLinusは策定プロセスそのものを批判しているが、まあ確かに
Linusの言う通りの傾向がないわけじゃない。けれども、下記に
示すように、



Committee A

Samba, Eclipse, Perl, Apache, SPI, Debian, Gentoo, Google, Red Hat
等の代表者


Committee B

主に企業系代表。主要なベンダーはほぼ網羅。


Committee C


Committee D

Benjamin Mako Hillや八田真行など。よく分からない雑多なメンバー。



A,B,C,Dの委員会にこれだけの面子が集まって策定プロセスに参加している
という事実はそれなりに重い。この委員会の役割がうまくまわっているか
どうか私は懐疑的には感じているが、それでもここまでビシッと
プロセスと組織を作り上げたFSFのやり方がうまかったとしか言えない。

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ドイツ裁判所がGPLの法的有効性を認める


GPLにドイツ裁判所からお墨付き(OTP)


今までGPL違反絡みで裁判沙汰になったことはかなり多くの事例が
あるわけだが、大抵は違反者側がどこかで非を認めて和解というのが
パターンであった。ということで、このように明確に判決が出るという
こと自体がニュースである。

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火事と喧嘩はDebianの華


プロジェクトリーダの罷免が提案されたDebian (OTP)


なんというか、よくここまでいろいろとネタがでてくるものだと逆に感心してしまう。ま、元気でいいんじゃないでしょうか。(と他人事のように)

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