Interop Tokyo 2006:住宅設備はIPv6でくらし安心

体力が続かず会期中に3本目を書けなかったが、かまわずInterop絡みで次の話題。またもやInteropの話題らしくはないと言えばそうなのだが、松下電工の「くらし安心ホームシステム」を紹介しよう。

Interopの松下ブースの真正面に展示されていた「くらし安心ホームシステム」だが、一見するとあまりに展示物がごちゃごちゃとしていて、一体何の展示なのかピンとこなかった。しかし、じっくり眺めていくと、次第にこのシステムの壮大さが分かってくる。実際、最初からこういったシステムがある家に住みたいと思ったほどだ。(一から作ってみたいとも思った。)

この「くらし安心ホームシステム」は一言で実に表現しにくいシステムなのであるが、ようは携帯電話、PC等から家庭の電気設備、情報家電等の集中制御をIPv6ベースの家庭内LANを通じて実現し、火災や侵入といった防犯異常への対応や照明、空調のオンオフを行えるようにするシステムである。


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くらし安心ホームシステム全図
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くらし安心ホームパネル
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システムの中枢として機能するのは電気ブレーカ盤に各種情報系の機能の制御部と10/100Mポート(4ポートがサブシステム用、10ポートがPC等の一般ネット機器用)が組み込まれた「くらし安心ホームパネル」であり、このパネルが外部のInternetと宅内LANの間に設置され、各役割を果たすサブシステムと連携する。

サブシステムには、セキュリティ玄関番システム、ワイヤレスセキュリティシステム、リモコンシステムの3種類があり、セキュリティ玄関番システムでは、カメラ付きドアホン、センサーライト付きカメラを使用し、来訪者および侵入者があった場合に検知した人物の画像情報がメールで送られてくる他、電気錠の施錠確認と施錠を忘れて外出した場合等に備えて携帯電話からの施錠、火災警報機からの警報発生メール等を実現する。ワイヤレスセキュリティシステムでは、各種のワイヤレスのセンサーを使用し、窓からの侵入者への警戒を行う。さらにリモコンシステムでは、リモートからの照明、エアコン、床暖房のオンオフを実現する。


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セキュリティ玄関番システム
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ワイヤレスセキュリティシステム
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個々の機能的には目新しいわけではないのだが、このシステムのおもしろいところは、まず各種の機能がIPで集中制御されることで機器間連携を可能とし、例えば火災や防犯異常が発生した場合に、照明の自動点灯がされるといった連携が行われる。これも特別な設定が必要というわけではなく、各種のIPv6に対応された設備機器がLANコンセントに接続するだけで自動検出されネットワーク化されるらしい。

外部からの不正アクセスに対しては、動的フィルタリング機能(SPI)を搭載し、不正なアクセスやパケットを阻止する他、大量の異常パケットを検知すると送信元のポートを遮断もしくは帯域制限を行い設備機器の通信を確保するといった役割をくらし安心ホームパネルが果たすということだ。


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リモコンシステム
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くらし安心ホームパネルそのものは14万円程度のようだが、仮に全機能をフルに活用したシステムになると各種のセンサー、コンセント、カメラと必要機器が積み重なり100万円弱ぐらいになるようだ。発売は8月からとのことだが、(そんな人がOTP読者にいるのか知らないが)タイミングよく家の新築を考えているような方は検討してみてもよいかもしれない。

既にいろいろなメディアで情報が出ているような気はするが、土日の間に残っている写真を見て思い出すことがあれば適宜記事にしていく。

Interop Tokyo 2006特集はこちら

佐渡 秀治 について

President & CEO, OSDN K.K.
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